ケセラセラ~グリオーマ闘病記

30代の夫がグリオーマG4と宣告されました。

サイバーナイフ 16日間の入院

8月からサイバーナイフ治療を行うため、Y病院へ転院になった。

手術をしてくれた主治医の師匠に当たるT先生がサイバーナイフの治療にあたってくれることになった。

入院初日

初日はMRIやCTなどの画像検査を一通り行い、T先生の診察というスケジュール。

開頭手術の時にこのT先生も立ち会ってくれたので、マスク越しに私は挨拶を一度しているのだが、夫は術後の意識が朦朧とした状態でしか会っていないため実質初対面。

椅子にどっしり腰を落として、足を組みおおーやはり権威という感じ。

でも説明は丁寧にしてくれた。

術後久しぶりに撮影したMRIは脳のむくみもかなり取れ、腫瘍の圧迫により偏位していた脳も元通りになっていた。まずは一安心。

膠芽腫という病気について主治医と大体同じ話だったが(余命など)、一つ初耳だったのは癌の増殖率を示す値の話。

その数値の名前は忘れてしまったが、それが10%を超えてくると悪性と言えるところを夫のそれは40~50%あるとのこと。

かなりの増殖スピードがあるということだ。膠芽腫・・・なんて恐ろしい病気になってしまったのか。

それでも、10年以上生きている患者さんを先生は知っているそうで(そもそも膠芽腫ではなかったのではないかとも言えるそうなんだけど)、この先再発しても手立てはたくさんあるから頑張っていきましょうと最後は明るい話をしてくれた。

得体の知れない治療に不安になっていた夫も気持ちが軽くなったようだった。

 

サイバーナイフとテモダール服用開始

翌日からテモダールの服用が始まった。早朝に起こされ、まずは吐き気止めの薬を飲み30分後テモダールを服用。このスケジュールを毎日こなしていく。

これに加え日中はサイバーナイフとリハビリをこなし、後は自由時間。体は元気なので時間を持て余したのか、外出届を書いてもらい真夏の炎天下の中最寄り駅まで30分かけて歩いていきスーパーで買い出ししたり、中華料理を食べたりとおよそ病人とは思えないアクティブ全開な毎日。

一度4キロ離れた喫茶店に行くため外出届を出したらさすがにT先生に怒られたほどだった。

心配していた副作用は放射線もテモダールもどちらもほとんどなかった。というか食欲爆発で病院食の他にスーパーで買いこんだお菓子やつまみ(さすがにアルコールには手を出さなかったみたい)をおやつや夜食に食べていたようで、退院するころには顔が真ん丸になっていた(今思えば食欲増進や真ん丸な顔はステロイドの影響もあったのかも)。

 

陣中見舞い

手術をした病院と違い遠方だったため、見舞に来たのは親友のY君と義姉、そして私達だけだった。私と子どもは入院して1週間後、たまった洗濯物を引き取りに一度だけ顔を出した。電車で片道3時間。ちょっとした旅行気分だった。

当日は病院食のカレーをたいらげ、急いで私たちを歩いて迎えに行き、その後すぐに駅前の中華料理屋でラーメンを食べ、スーパーでアイスを買って食べるという驚異的な食欲を見せてくれた。これだけ食欲があるから大丈夫だと安心。

自宅で過ごすより、むしろ病院にいる方が充実して楽しそうにさえ見えた。

 

退院

10日間の照射を終えて8月17日に退院となった。父にまた車を出してもらい家族で迎えに行った。テモダールの服用は続くもののひと段落。ずっと病院に閉じ込められていたので退院の帰りはぶどう狩りをし、寿司を食べ、温泉に入り、とんかつを食べるというレジャーを満喫し家路についた。

そういえば、ひどい湿疹はサイバーナイフの病院に入院する頃には軽快し入院後5日くらいで完全に痒みはおさまった。結局原因は特定されなかったが、夫の分析によると点滴で入れていたステロイドの副作用が一番怪しいとのこと。リンデロンからプレドニンに変えたころから少しずつ症状が治まってきたかららしい。

リンデロンはこの先もまた使うかもしれないし、もしその時同じ症状が出たら当たりということだろう。