ケセラセラ~グリオーマ闘病記

30代の夫がグリオーマG4と宣告されました。

検査検査の入院二日目

入院初日の夜~入院二日目(2017年7月10日)

眠れない

夕方に入院し、ひとまず子供を連れて自宅に戻ってきました。子供たちには残り物のカレーを食べさせました(記憶が全然ありませんが夫とのラインのやり取りが残っています)。

子供たちの前では取り乱さなかったものの、頭の中はフワフワと夢の中にいるみたい。食欲がまったくなく、とりあえず食べ物を飲み込みました。

22時くらいに夫に「起きてるー?」とラインしたけど既読にならず。このあたりから、多分ボーっとしてたんだと思います。夜に病院でどんなことを思いながら過ごしたのかな。

ネットで脳腫瘍について調べようかと思いましたが、余計な情報を入れるとどんどん不安になりそうだったので、あえてこの日は情報をシャットダウンしました。

この日の夜は心配しながら一晩うつらうつらとしたまま夜が明けました。

 

仕事後急いで病院へ

この日は月曜だったため、私と子どもはそれぞれパートと学校へ向かいました。

仕事の途中、ラインをチェックするとシャワーが使えるのが16時までだから、それまでにお風呂用品や下着を持ってきてほしいと連絡が入ってました。(この時はまだしっかり携帯が打てていたようです)お昼に仕事が終わり、娘たちの学校に連絡を入れ14時に早退させたいと連絡。

自宅に戻り入院の支度をし、子供たちを引き取り、急いで病院へと向かいました。

16時ギリギリに病院に着くと、ベッドはもぬけの殻。

ナースステーションに確認すると、シャワーは取りやめで、とりあえずやれる検査をどんどんすることになったと。ちょうどエコーの検査をしているので、検査室で会わせてもらう。

夫の顔を見ると、ものすごいゲッソリしています。どうやら、朝から検査ずくめだったよう。侵襲的な検査はないものの、じっとしていなくてはならない検査ばかりだったため、疲れて限界という感じでした。

車いす移動になっており、トイレも看護師さんに付き添われ、前日より更に病人らしい姿。歩くとふらつきがすごくまっすぐ体を保持するのが難しいように見えました。

エコーの後は脳波へ。検査中、病棟のデイルームで子供たちと待たされました。

 

主治医と初対面

検査がすべて終わって、病室に夫の様子を見に行ったら、そこにちょうど主治医が登場。40代後半くらいの穏やかな物腰の先生でした。

「どれどれちょっと動いてるところを見てみよう」

と、ベッドから車いすに移動する様子をチェックしていました。右側頭葉の腫瘍なので、左半身の動きを見ていたんだと思います。

その後、面談の部屋で主治医から話がありました。子供も含め全員で話を聞きました。

 

悪性の脳腫瘍

狭い面談室で主治医と向かい合い、この時点で行ったすべての検査結果を見せてもらいました。特に造影のMRI。腫瘍がリング状に造影され、CTよりもその存在感を際立たせていました。おおきな嚢胞をともなっており、腫瘍本体はグジュグジュと汚く造影されていて見た感じで悪いものなんだと分かりました。

「僕の経験上、悪いものである可能性が高いです」

あーやっぱり。前日のCTの方が衝撃的で、この日のMRI画像は自分でも驚くほど冷静に受け止めていました。

夫はと言うと、悪性の可能性が高いと言われたときは少しうなだれましたが、先生の説明にうなずきながら、時おり冗談が出るくらいこちらも冷静に見えました。検査疲れなのか、すごく眠そうにしています。この人本当に説明を理解して聞いている?と心配になりました。脳腫瘍と聞くと、失神して倒れてしまう人もいる中、あまりに穏やかに聞いているのです。

「早く見つかって良かった」と何度も言っていました。

後で聞いたら、説明されたことは覚えているが、頭がボーっとしていて全て明瞭にはお覚えていませんでした。時おりあくびが見られ、疲れているようだからと夫は先に病室に戻りました。

 

グリオーマ

夫が退席した後、もう少し突っ込んだ話が加えてありました。

「悪性というのは、ほぼ間違いがないんですか?」と聞くと

「はい、悪性の可能性が極めて高いと思われます」ときっぱり言われました。

病理診断をしないと病名は確定できないが、グリオーマの悪性度が高いものだろう。転移性の腫瘍の可能性もあるが、年齢的なこと、現段階の検査で異常のある臓器がないことを考えると可能性は低い。幸いなことに、取り出しやすい位置にあるので手術はやりやすい。このまま放っておくと、一気に状態が悪くなると思われる。来週まで待てないので明日アンギオをし明後日手術を考えている。

と言われました。セカンドオピニオンを検討してもいいですよと先生の方から言われましたが、とにかく早く腫瘍を取り出さないといけないというのが分かったので、

「先生にすべてお任せします」と手術に同意しました。

 

主治医との面談が終わり、手術の同意書やら何やらを書かなくてはいけないため、今まで同席していた担当の看護師さんと二人っきりになったことで気が緩んだのでしょうか。一気に涙が出てきました。看護師さんが黙って背中をさすってくれたのを覚えています。

「奥さんがこれから一番大変だと思うけど、私達がバックアップしますからね。」と声をかけてもらって少し気が楽になりました。

 

その後病室に戻ると、早速翌日のアンギオの準備が始まってました。鼠径部からカテーテルを入れるため、T字帯を売店で購入。剃毛されちゃいました。地味に剃毛が痛かったみたい(笑)

処置が終わり、子供と夫と4人だけになりました。

夫はさっきまでシビアな話を聞いていた人とは思えないほど、のほほんと普段通りとりとめのない会話をしてました。涙を見せたり取り乱すということもなく。この時もう腫瘍の圧迫で頭が回ってなかったんだと思います。

 

義姉に連絡

夫には一回り年の離れた義姉がいます。夫の両親は他界しており、特に母親は夫が中学生の時に癌でなくなっているため、この義姉が母親代わりとなって夫とその下の妹の面倒を見ていたようです。夫は癌家系であり、義姉も7年前に子宮がんで闘病経験があります。

その義姉に帰宅後電話をして、入院したこと悪性の脳腫瘍であることを伝えました。やはりショックだったようで、一晩眠れなかったみたいです。翌日仕事を休んで病院に来てくれました。